介護は別棟・別宅だっていいじゃない。

私、48歳。
そろそろ親の介護が気になり始めた。
実際には、両親ともピンピンしていて、まだ先なのだけど。

介護、というと「施設に入る」「同居して看る」が思い浮かぶ。
けど、
老い、って突然バタンとやってくるものではなく、
徐々に徐々に、ひたひたとやってくる。

すると、
いつから「介護」なのか
いつから「入所」なのか
がわからないうちに、
気付いたら「あれ、今俺介護してる」ってなるんじゃないか。

気になって全国の要介護者の施設と在宅の比率を調べてみた。

すると、
在宅60%:施設14% (※介護保険を使っているひとの割合ね)

「在宅介護」圧倒的じゃん!


つまり、ほとんどの人が個人宅で介護をする、ってこと。
実際に75.7%の人が「介護リフォームは必要」だと。
出典:アルバリンク調べ https://albalink.co.jp/realestate/nursing-care-renovation/?utm_source=chatgpt.com

やっぱり大変だと思う。
だって、自宅で介護するには、玄関アプローチ、浴室、トイレの改修が必須でしょ。

でも介護が終わったら、その設備、どうします?

そもそも後付けでコンクリで作ったスロープは無機質。
昇降機もついて玄関は狭い。
トイレも介護しやすいように壁を取り払ってカーテンに。
廊下だってあちこちすべてに手摺を付けてね。

それを、
デザインも家具もこだわって建てた間取りに…
一世一代のローンを組んで買った戸建てに…
親のためとはいえ、心はざわつくんです。

言えない。
声に出して「いやだ」と
口にも出せない。
「ちょっとどうかな、、、」ほども。

それは
生み育ててくれた親への感謝があればこそ。

だから、別棟・別宅でもいいじゃない。
と思うのです。

親だって、家を自分のためにあれこれイジるのは本意じゃない。
まして自身の介護のために。

互いに寄り添いながら、
けど、ほんの少し距離をとる。

車のエンジンだって、
コンマ何ミリのクリアランス(隙間)があるから、
スムースに回転するのだ。

アクセル全開で高回転になりがちな介護だからこそ、
そんなクリアランスとなる距離が必要。
そう思う。