奥津泰久

「意志あるところに道は拓ける」――

その言葉に支えられながら、私は一つの答えを探し続けてきました。

きっかけは、祖母の介護でした。
できる限り自宅で過ごさせたいという自分たちの想いと、実際の生活の厳しさ、その間で揺れる毎日。

家のつくりも、家族の心も、無理を重ねていく中で、「これが本当に幸せな介護なのだろうか」と自問しました。

施設か同居か――その二択しかない現状に、
もっと穏やかで、続けられる方法があるはずだと感じたのです。

そうして生まれたのが、別棟介護 Care with Distance。

「離れているのに、そばにいる」――
そんな家族のかたちを、祖母が教えてくれました。

介護は、誰かが犠牲になるものではなく、互いの暮らしを尊重しながら支え合う営みへ。
その道を、これからも意志をもって拓いていきます。

プロフィール 

無類の釣り好き魚好き。
北は東北、南は沖縄まで、ルアーをもって西へ東へ、山へ海へ。

それでも釣りというものは、たいがい厳しい。釣りしているほとんどの時間は、釣れない時間。
しかし「必ず10㎏の大物を釣るんだ」と念じながら、いつ来るかもしれないその時を、道具を、技を磨いて毎回挑んでいます。 

そして釣れた魚をツマミに、これまた大好きな日本酒で食べる。
その至福のひとときを糧に、次の大物の夢を見ています。