
『オクツくん、整理中に面白いレポート出てきたから読んでみて』
そう言って渡された一報の報告書に、驚いた。
今から2年ほど前に書かれ、寄稿主はすでに社を去っている。
にも関わらず、C’ZBの本質を捉え、今まさに進もうとする方向を向いているからだ。
空き家、住宅価格高騰、人口減少、高齢化・・・そうした社会問題に対し、
C’ZBはこれまでになかった選択肢を提示している。
自分なりに調べ、考え、悩み、辿り着いたこの結論に、すでに到達した先人がいた。
それがなにより心強く、励まされ、意欲を奮い立たせてくれることか。
それはまるで『剣岳・点の記』(新田次郎、1977)の中で、
人跡未踏と云われた剣岳の頂へ苦難の末に到達した柴崎。
なんと山頂には小さな祠があった。
「この厳しい山に、我々と同じように挑み、先に登った者がいた…我々と同じように。」
オクツP
以下、レポートより。(原文ママ、小見出しは筆者追記)
2023年7月18日
社会に対して「サステナブルハウスとは何か」を提起すること
ハウスメーカーや工務店は、100年住宅を目指し丈夫で長持ちで且つ自然素材を使ったクリーンエネルギーの家を謳っています。これが「サステナブルの家・持続可能な住宅・SDGsを目指した家」だと定義して広報しています。
果たしてそうなのか・・? 本当に100年住宅が必要なのか?
わたしたちの未来
日本は少子化が進んでおり且つ高齢者の国である。バブルが弾けて以来 日本では経済が停滞したままとなっている。世界の年収ランキングでは24位。日本の賃金は先進国の中で諸外国との格差が凄まじい。日本は賃金が上がらない稼げない国となっている。
先日、「国立社会保障・人口問題研究所」が発表したニュースでは50年後の人口は8700万人となり100年後の人口はなんと5000万人を割ると推測している。そのうち65歳以上は34.5%となっている。非労働人口が1/3となる事で更なる社会保障が嵩む。少ない若者、労働力が多くの老人を喰わせる事になる。
小学校は毎年500校が閉鎖。歴史ある高校や大学も運営が出来ず倒産や学部閉鎖また女子校を共学として生き残りをかけている。考えてみて欲しい、10年後20年後30年後にどの様な社会環境の変化がおきるのか?自分は20年後に何歳となり、その時の社会は今のまま続いていると思うか? 学校はどうなっている?会社は 役所は・・現在、地方の自治体も消滅に差し掛かり高知の村議会は運営できず廃止された。AIやDXの普及は企業の雇用問題に多大な影響を与える これらにより10人の仕事が1人で出来てしまうと言われている。失業者が溢れた社会で地方の企業 いや日本の企業は競争力を失っていく。 今後、日本では職を探せず海外に仕事を見つける時代になることも想定される。
こういった事を考えた場合に 果たして100年住宅を建てる事は正しいのか?メーカーが問うサステナブル住宅は必要なのか。100年住宅は子供世代に負の遺産を残し 子供たちの人生を脅かす結果に繋がらないのか?
家を持つとは
日本は、土地や家を財産・資産として それを保有するのが夢であり目的、目標 正義であった。
それは戦後の時代背景に結び付くことで、長男は家を継ぎ、次男以下は地方から都会へ就職した。
戦後の日本は貧しく地方は第3次産業が主体であった。勤勉な日本人は高度成長に伴い 終身雇用を担保に会社に忠誠をつくした。その結果として家が持て理想の幸福論が出来上がった。これら世代の子供たちも同じような教育を受け同じような思想を植え付けられた。しかし世代交代と情報の氾濫で、世の中は劇的に変化し当たり前が当たり前で無い社会となった。就職をして 真面目に仕事をして結婚して家を持つという価値観は既に消えつつある。多様性の考えと そして、それが受け入れられる社会となった。人口は減り続けて土地も家も飽和状態になる事が予想される。しかしながら土地を購入して家を建てる事は善であり幸せの形として貫く人たちがまだまだ多いがなぜだろう? 答えは簡単で銀行と住宅メーカー それらに伴う関連業界である、家電や消費財、エネルギー業界による宣伝(洗脳)があるためである。家を購入するのは人生で最も危険な投資となりハイリスクであるはずなのにその選択をする。とっくに終身雇用は消滅しており、上場会社といえども倒産している。それも会社の寿命は年々短命となってきている。そのハイリスクの選択を何故おこなうのか、それは自分では考えられず専門家の意見、他人の意見に従う心理があるからだ。騙される人は大方リスクに気が付かない。
10年後の2033年には3軒に1軒が空き家になると言われている。学校もスーパーも病院もない魅力の無い土地に家を建て何十年も誰が暮らすというのか? そしてその家を一体誰が買うのか?100年住宅は誰も済まずに放置され やがて解体処分となるだろう。2世代ローンで住めない家に対してローンを支払っていく。こんな誰も住まない家を100年建てることが果たしてサステナブルな家なのか? それが持続可能な家なのか・・。
繰り返し誰かが住み続ける家
誰が本当の事を伝えるのか。銀行や住宅メーカーに騙される事を教えてあげるのか。
建物は 住むこと 使う事がサステナブルであるべきだ。我々の考えるサステナブル住宅とは「繰り返し誰かが住み続ける家」と定義する。それには、必要な人が必要な場所で繰り返し住める事が前提であるということ。その為にはその土地に縛られない事が重要となり 家は住む人と共に自由に移動・移設が出来なければならない。つまり、我々の使命は「移動、移設を可能にした家」を創り世の中に提供することなのです。
経済的にも循環して売買が継続的に持続可能な事。土地に縛られず必要な場所に家を移動・移設できるからこそ、繰り返し何度でも持続的に住むことが可能となりサステナブルとなるのです。そして、その家が不要となった時には その家を必要とする人に譲り渡せは良いのです。それは売買としての資産価値とならねばならない。これこそが真のサステナブル住宅、持続可能な家ではないだろうか。
C’ZBの目指すサステイナブル
我々のC`ZBの家は鉄骨を躯体とした移動に適した、頑丈で且つオシャレで美しい家であることを目指し製造販売していきます。住宅をはじめ お店 事務所 介護ハウス ガレージ等々、定義をもとに様々な建物を開発していきます。地球にとって社会にとって、そしてお客様にとって「善」となる家を我々は形にしていきます。
その家は嘘偽りなく本心で提供できる「真」の建物を提供していきます。
我々がおこなうC`ZB事業は建築業界に対してイノベーションを起こします。
また、世の中の潮流に適したマーケティング手法を構築して社会とお客を取り込みます。
我々は社会事業のリーダーとして事業の必要性を啓蒙し協力を求め、「調和」を以って関わる人達、建築業、物流業の協力者と共に広く活躍していきます。そして我々の事業と融合する社会事業に対し積極的に知財の提供と経済投資をおこない正しい成長を促進し且つ厳守して進化と向上を目指していきます。
これが我々の描くサステナブル事業、持続可能な事業の考え方なのです。
我々の事業の根幹を社会とお客に正しく発信することで多くの仲間が集まります。
設計士、施工管理士、大工、多能工、営業や事務スタッフまた、設計会社、工務店、運送会社、銀行、インベスターといった協力者、協力会社の人たち。
我々C`ZBはこのサステナブル事業を人と社会に役立つ事業とし発展させていく責務があるのです